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便秘は万病の元といわれるほど、ほうっておくと、大腸がん、大腸ポリープ、痔、乳がん、高血圧、ぜんそくや皮膚アレルギーなど、さまざまな病気の要因となりますが、肝臓にとってもよくありません。
私達の体温はだいたい36度台で、おなかの中も同じくらいの温度です。腸の中で食べかすは、まるで真夏の生ごみのように腐敗、発酵を起こして悪臭ぷんぷんたる状態になり、有害物質が生じます。有害物質とは、アンモニア、アミン、硫化水素、メルカブタン、インドール、スカトール、フェノールなどで老化を促進し生活習慣病を引き起こす原因となります。実は便秘をしていなくても腸の中では絶えず有害物質がつくられているのです。
これらの有害物質は血液にとりこまれ、門脈を通して、まず肝臓に運びこまれます。健康なときは肝臓の解毒作用によって、こうした有毒成分は分解、処理されますから、その他の臓器には影響を及ぼしません。しかし、肝臓病の人は肝臓の処理機能が低下していますので、便秘をして有害物質の量が多くなると肝臓には余計な負担がかかることになります。さらに有害物質の量が肝臓の処理能力を上回ってしまうと、処理できなかった有毒成分は血液とともに全身に回ります。特にアンモニアなどは強力な神経毒ですから、これが能に達すると脳神経を障害して、頭痛、言語や動作の障害、ぼけ症状などがあらわれ、やがては昏睡状態に陥ります。
これは肝硬変の人に起こり、肝性脳症といいます。たとえ、肝性能症にはいたらなくても便秘は肝臓に大きな負担をかけることになり、肝機能を弱めていく要因となるのです。便秘を防ぐには散歩など適度な運動をして腸の働きを促すと同時に食物繊維の多い海藻類、根菜類、イモ類などの食事や水分を十分に摂るようにして下さい。
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